静岡県浜松市/カチオン電着塗装・バレル研磨など表面加工はお任せ下さい。

一時期、各地で水道管破裂などインフラ老朽化問題が取り沙汰されていましたが、当社の鶴見工場も建設から既に17年が経過し、同様の問題を危惧しておりました。

 

実際に昨年の電気設備点検では重大且つ深刻な異常が見つかり、いつ電源供給ストップしても不思議でない状況で、更に部品納期が1か月以上掛かるとの話で頭を抱えてしまいました。

しかし、いくつかの幸運が重なった事により僅か数日後には交換する事が出来たのは不幸中の幸いでした。ただ、交換までの数日間は最悪の事態がよぎり、常に不安を抱えた緊張状態の為、熟睡出来ない日々が続きました。

 

その教訓を生かし、今回は予防保全として別のインフラ設備の部品交換を実施しました。

費用も納期(5か月)も相当要したものの、大きなリスク軽減できたと安心したのも束の間、同日に今度は別の社内インフラで想定外の異常が発見され、社内では対処できない状況になりました。しかし、即時ご対応頂いた取引先様のおかげもあり、半日程度で修理出来た事は今度も幸いな事でした。

 

今回交換したインフラ設備について暫くは問題無いとは思いますが、忘れた頃に故障する事が想定される為、生産設備同様に歯止めの効いた管理が必要であると今更ながらに感じます

東海地方では今年は7月初旬には梅雨明けし、例年より約2週間早い夏となりました。ただ、6月には既に猛暑が続いており、夏の始まりの早さと終わりの遅さが年々顕著となっています。夏が長くになる事が日本の四季も二季に変わりつつあるとも言われる理由です。

さて、毎年この時期には従業員に可能な限り良い環境を提供したい一心で苦悩しながらも暑さ対策に投資をしてきました。過去にはスポットクーラー、冷風機(大型、中型、小型)、ミストシャワー等の多数台を設置致しましたが、どれも決定打となるものはありませんでした。

 

特に塗装課の完成品を取り外す工程は、乾燥炉で熱せられた製品が流れてくる、作業場所が流動的で一か所にとどまっていない等がネックとなり理想としている大きな職場改善には繋げにくくなっていました。その為、今年は昨年より検討していた体感温度12℃の冷風を定格処理風量最大90㎥で約50m先まで届ける事が可能な「クールレボルーション」を塗装課に2台導入し、既に稼働させています。2台で電気工事費込み数百万と決して安い投資ではありませんが、これが取り外す工程の環境対策の決定打となれば幸いです。温暖化との戦いも我々の事業継続の為の戦いもどちらも乗り越えなければならない大きな壁です。

今回は浜松駅近くのイタヤマチバルさんを利用させて頂きました。

今年入社された方たちの歓迎会も兼ねての開催でしたが、嬉しい事に初参加8名を含む21名の参加となりました。今回も2次会も含めて全額会社負担での開催だったので、物価高のご時世でも従業員への負担は少なかったと思います。

弊社は小さい会社と言うものの、今まで異なる部署により話す機会に恵まれず、今回初めて会話をしたと言う方も何名かいらっしゃいましたので、これを機に心の距離が縮まって仕事にも良い影響があれば良いと願っております。実際に参加された方の翌朝の振る舞いだけを見ても、いつもの形式的な挨拶だけでは無く、笑顔に満ち、ちょっとした会話が足されるのは、非日常体験で人との繋がりを持たないと得られない結果だと思います。 

また、今回参加の外国の方たち4名は日本語理解度がそれほど高くは無いため、伝える側・伝えられる側が意思疎通出来るまで熱意を持って接するのを見ると、技術だけでなく考え方もデジタル化されてきている方が多いと感じる世の中で、便利なAI翻訳を利用するよりも非効率ではありますが、血の通った人間同士のやり取りこそがお互いの距離を縮めていると感じます。 

そして、いつか母国に帰られてもこの慰労会が彼らの記憶の1ページになれば良いなと考えると同時に、外国にお住いのご家族がこのホームページを見て、本人たちが日本で元気に過ごしていると安心してくれたら大変嬉しく思います。

当社の強みをHP上では掲載させて頂いておりますが、勿論、弱みもいくつも持ち合わせております。

その内の弱みの一つを克服するためには、当社がイメージする理想的な経歴の管理者がいればと強く感じておりました。 

その様な経歴の管理者採用に向けて人材紹介サービスへの登録などに動き始めておりましたが、高額な紹介料、実力が未知数な方を雇用する事への不安、過去の苦い経験などから積極的な行動には躊躇している部分もありました。 

しかし、強く願った故の引き寄せの法則と言う訳でもないでしょうが、以前よりお付き合いのある方が転職を検討されている事を偶然知ったのでお声掛けさせて頂いた結果、とんとん拍子に話が進み、管理者として入社して頂く事になりました。 

今はまだ幅広い業務を覚えて頂く段階であると同時に、既に今までの経歴を生かしてもらう場面も多々あります。そして、人柄も良いため部下も相談しやすそうですし、部下達への良い影響も既に与えてくれている様に感じます。このまま継続できれば当初の目的である当社の弱点の一つを克服する事が出来そうです。 

当社では各部署で朝礼や昼礼を役員も参加して行っておりますが、そこでは上司からの連絡事項の伝達だけでなく、勤続年数・雇用形態に拘らずに様々な課員から問題点を交代で11件ずつ打ち上げて貰う活動を推進しています。

問題点には内容は問わず愚痴レベルでも何でもOK、対応は即時、即時不可のものは定期フォローによりカバーしています。 

その中でも少人数のバレル課ではありますが、ほぼ毎回の様に全課員が11件の問題提起をしてくれます。どんな細かな内容でもOKとしているのですが、それでも「毎回色々な事に良く気が付くなぁ」と感心してしまいます。それだけ常に疑問を持ちながら業務に携わったり異常に気が付いている事が分かります。 

その甲斐もあり、年間数百件の改善に繋がっているので、課員の小さいながらも多くの気付きは当社が成長する為の栄養分の様です。それだけではなく、心理的安全性の高い部署になっている事で数字には表れない様々な効果も出ています。 

人や場面によっては「問題解決力よりも問題発見力が大事」と言われますが、今後AIが更に進化すれば解決はAIに任せ、人の能力で重視されるのは当該課員の様な気付きや問題発見力になるのかも知れません。 

また、AIの進化とは真逆の方向なのかも知れませんが、朝礼等は人とのコミュニケーションを取る事のメリットの大きさを気付く機会にもなっております。

人手不足に起因する倒産が過去最多になり、問題が深刻化しております。多分に漏れず弊社も人手不足が長期に渡って続いておりましたが、最近になってご縁と努力が結びついた事によりほぼ解消し、一時だけかも知れませんが不安や問題の一つを減らす事が出来ました。 

話は変わって、塗装課では生産性の指標を3つ挙げて管理しております。その内の1つが近年は低迷状態にありましたが、その主要因が人手不足によるものだったため、八方塞がりの様な状態で鬱々とした日々を長きに渡って過ごして参りました。 

しかし、人手不足がほぼ解消された事で様々な選択肢が増え、3名の役職者が品質上の問題や実作業者へ大きな負担にならない様に十分な話し合いやトライを行い、2月には上記生産性指標を前年比で約22%上げる事が出来ました。それ以外の2つの指標は上記に比べて人手不足の影響は受けにくくはありますが、それでも約28%と約7%上がっております。 

役職者達が非常に悩んでいる姿を見ていましたが、社内で常々伝えている「変化への対応」や「知恵を出す」事を3人が協力しながら実践してくれて大変嬉しく思います。

今月は隣県での爆発事故によりカーメーカーがラインストップしていますので生産性は大幅に下がると思われますが、この様な状況だからこそ「変化への対応」や「知恵を出す」事が大難を小難にする事に繋がると思います。

3月初旬に隣県の某メーカーにて工場爆発事故が発生致しました。この事故の影響により、当社のメインの最終顧客であるカーメーカーも部品供給が滞り、現時点も一部のラインを休止する事態となっております。当然の事ながら、当社への影響も甚大で、工場稼働率の大巾な低下が続いております。当該メーカーからの発表によれば、この爆発事故は集塵機から発生し、爆発の原因は現時点では不明との内容です。 

この情報を受け、当社で保有している集塵機を総点検致しました。当社では電着塗装用ハンガーの塗装剥離にショットブラスト機を使用しており、その設備に集塵機が備え付けられております。投射材は亜鉛系を採用しておりますが、亜鉛系投射材はアルミニウムに比べ、着火に必要なエネルギーが約50倍、さらに爆発には最低約17倍の濃度が必要とされています。即ち、爆発危険性が最小であり、安全な環境にて使用できると認識しております。しかしながら、爆発の可能性がゼロではない為、更なる安全性を担保する目的で専門業者による点検を既に実施し、フィルター及び差圧計の交換依頼を致しました。 

更に今後の中では集塵機の危険性を全社員へ周知徹底、集塵機の点検及び清掃マニュアルの整備を行う予定です。爆発事故の規模によっては多数の死亡事故、工場建屋や設備の全壊、近隣への被害等、想像を絶する状況も想定され、この様な事態に陥れば、我々の様な中小零細企業では事業継続も危ぶまれるのも間違いありません。よって、未然防止活動の重要性を再認識し、今後も事業継続マネジメントを強化していく所存であります。

当社の7つの強みにも工機部門として挙げておりますが、当社には塗装ハンガーや付帯設備・治工具などを製作したり、修理対応可能な20代と50代の従業員が2名おります。 

先日、排水処理設備の配管が劣化による腐食でエアー漏れが発生しましたが、修理をするにも場所的に難しく、私個人はどう修理すべきか良い発想が出ずに困っておりました。

そんな時に上記の従業員2名が知恵とスキルによって作業場確保の足場製作、腐食配管切断、交換用配管製作・組付けまで全て社内で完結してくれました。各製作品も端材や廃材利用により部品の購入は最低限で済ませてくれた事もあり、修理費用は最小限に抑える事が出来ました。 

この様な困った時に知恵を出して行動する事が各自のスキルアップや付加価値にもなり、その積み重ねが会社の強みにも成るため、今回活躍してくれた2名には大変感謝すると共に、2名の存在が心強く感じます。

この業務には80歳を超えて携わっていた方も以前にいた事を考えると、まだまだ数十年は会社の強みを更に重ねる事が出来そうです。

コロナ禍によって、人々の生活習慣や考え方等に大きな変化をもたらし、ネット環境の発展も相まって、人間関係等もより希薄になったのではと感じる事が多分にあります。世間では飲み会等の行事自体も非常に少なくなった上に、開催されたとしても早い時間から開始し、早めの解散が多くなった事もよく耳にします。そして、帰りには必須のタクシーの台数が大幅減となり、非常に不便な環境になったのもコロナの影響です。

その様な中、弊社では5年ぶりの忘年会開催となりました。

開催場所は街中で、来賓含めて20名の参加でした。昨今の物価高もあり、参加する皆さんの負担を軽減する為にも今回は全額会社負担と致しましたが、若干参加人数が少なかったのは残念極まりないです。

お店は個室、掘り炬燵、料理の質や品数等ではそこそこではなかったかと思いますが、お酌にまわるには少し狭く、多少の不便さを感じました。ただ、久しぶりの業務外での集まりという事もあり、にこやかな顔が多く見られ、あっという間の1次会となりました。2次会は有志のみの参加となった様ですが、ここも全額会社負担と致しましたので費用を気にせず思う存分楽しめたのではないでしょうか。聞いた話では帰りのタクシーが手配できなかった為、2時間掛けて帰宅した猛者もいた様です。

時代遅れなのかもしれませんが、出来るだけ人間関係は希薄にならない様、会社の行事は継続していきたいと考えております。

当社は設立以来複数事業を立ち上げ、多柱化経営を目指しておりましたが、本年の中で㈲掛川製作所の廃業、樹脂コーティング事業等の撤退を立て続けに行って参りました。これだけを捉えれば非常にマイナスイメージが付き纏うかもしれません。

 

しかしながら、昨今の我々自動車産業を取り巻く環境を鑑みれば、今までとは異なる目に見えない大きな変化が忍び足で近づいてきているのは間違いありません。トヨタグループの持合株式の解消もその一つであると思います。茹でガエルにならない為にも早期の社内改革が必要であり、資本効率の改善等を行う必要があります。よって、今回の廃業、撤退等は決してマイナス要素ではなく、選択と集中を行う事により「人、物、金、情報」の限りある経営資源を効率化させ、より筋肉質な体質にする為の手段の1つと捉えております。

「最も強い者が生き残るのではなく、変化に対応できる者が生き残る」チャールズ・ダーウィン

44年に亘り事業展開を行って参りました流動浸漬法樹脂コーティング事業から202410月末をもちまして完全撤退致しました。長年ご愛顧を受け賜りましたお取引様の皆様には心より感謝申し上げますと共に皆様のご健勝とご発展を心よりお祈り申し上げます。

昭和48年より約50年間に亘り事業展開を行って参りました傍系会社の㈲掛川製作所が20248月をもちまして廃業致しました。長年ご愛顧を受け賜りましたお取引先の皆様には心より感謝申し上げますとともに皆様のご健勝とご発展を心よりお祈り申し上げます。

当社直接のお客様1名と本田技研工業㈱様5名が当社塗装ラインの認定監査にお見えになり、製造現場での管理状況の確認をメインに行って頂きました。 

結果は大きな括りで言えば2つの指摘内容を頂きましたが軽微な内容だったので、管理方法の根本的な変更等は必要なく安心しました。 

今回来社された方々は塗装のスペックを作成される様な電着塗装のスペシャリストであり、私が知らない知識や管理方法を教えて頂く事も出来たので、現状では満足していない当社にとっては有意義な時間でした。

 また、今までは主に北米の塗装ラインを数多く確認されたとの事でしたが、当社の管理状態は北米ならばトップクラスでは無いかとの評価頂けて自信にもなりました。

そして、多くの見識を持っていらっしゃったのでこちらからの説明も必要最低限の情報で御理解頂けた為、あまり見識の無い方達が行う監査の様にストレスを感じる事が無くスムーズに進んだ様に思います。

 他にも、各お客様からの支給品を委託加工している下請企業の難しい立場を御理解頂いた上で、各支給先に対してお力添え頂けるとおっしゃって下さり非常にありがたく思う場面もありました。

 以前から個人的な印象として本田様及び系列の皆様は気さくな方が多いと思っていたのですが、雑談にも花が咲き、全体として印象通りのお客様でした。

先ずはライン認定頂ける様に尽力致しますが、今後も機会が御座いましたら当社の足りない点をご指摘頂ければ幸いです。

色々な方と入社前面接をさせて貰っておりますが、元職での退職理由として「思っていた仕事や環境と違った」「聞いていた話と条件が違った」と入社前後のギャップを挙げる方が意外と多い様に感じます。

 企業と求職者間のコミュニケーション不足が原因だと思うのですが、当社の面接と職場見学は些細な事でもお互いが明確にしておきたい事や気になる事は質問し合い、当社にとってはマイナスな事でも正直にお答えしたり、正しい情報を数多く提供する事で入社後のイメージし易くしているつもりです。遠慮がちな応募者の場合には「○○については確認しなくても良いですか?」とこちらから質問を促す事もするので、面接と職場見学で1時間以上費やす事も珍しくはありません。

結果として面接途中や終了時にその場で入社辞退の意志を示される方もおりますが、それでも入社された方が直ぐに退職される事に比べれば、早目にお互いの価値観の違いを知る事が出来たのでお互いの被害が最小限に収まる事が出来て良かったと理解し、時間のムダだったとは考えません。 

当社にとっての良い点・悪い点と言っても求職者にとっては大した利点では無かったり、問題と言うほどでもなかったり人それぞれの感覚があるので、当社に興味を持って働いてみたいかもと思った方はお互いの価値観が合うかどうかを確認するつもりでご応募頂ければと思います。

 

 

以前も記載しましたが、当社はどんなに業績が悪くても、金額は従業員の皆さんが満足する額では無いかも知れませんが毎年の様に年2回の賞与と年1回の昇給は会社の責務と思って実施してきました。 

今年も7月には例年通りに賞与を渡す事が出来ましたが、例年と違って今年は夏休み前の納会ではパートさんも含めて特別賞与を手渡ししました。これは物価高に苦しむ従業員への配慮の一つです。手渡しした封筒には金融機関のチラシも入っていた事で厚みが増したので、想像と現実に乖離があり糠喜びさせてしまったかも知れませんが、サプライズにはなったと思います。

連休後に聞いた話では、「旅行に使った」「欲しい服の購入」「普段は食べられない高級食材の購入」等の趣味や嗜好品に使った方、「近々予定の車検代」「地震や台風が心配だったので防災対策グッズを買った」等の生活費の足し等の現実的に使った方など色々といましたが、聞いた方の殆どがお金が必要な連休直前での想定外の収入への驚きと喜びの笑顔を見せてくれたので、渡す事の目的の一つが叶える事が出来てこちらも嬉しくなりました。

今後も継続したいと思うのは当然ですが、会社としても物価高や人手不足等の社会問題や当社独自の問題をスピーディーに解決していかなければ継続は難しくなります。冒頭の様に会社の責務と思って実施する事がある様に、従業員にも責任と思って実施しなければいけない事があるはずです。会社と従業員がお互い、又は片方が「出来ませんでした」では無く、双方が「出来ました」「やりました」のループになれば特別賞与の継続も出来、双方共に笑顔になれ、世間にもお金を回す事が出来る三方良しになれると思います。

 

 

先日2輪メーカーのY社系Tier1メーカー様から聞いたお話ですが、Y社様で弊社を含めた電着塗装メーカー3社が塗装した部品の性能試験を実施した所、弊社塗装品の結果が最も良かったとの事でした。

 塗装は見た目では性能は分からないので外観が良ければOKとされ、割と重視されない場合が多いですが、性能不足でリコールになる事もあるので軽視は禁物です。

10年以上前になりますが、弊社で電着塗装していた製品が恐らくコストダウンを目的で近隣国へ移管となった後に塗装の性能不足でリコールとなった事も実際にあります。リコール対応として弊社でかなりの数を塗装しましたので、それ以外の処置も考えれば相当の損害が発生した事は想像に難くありません。

 性能の違いは設備性能、薬品性能、工程管理の違いによるものだと思います。

ただいくら性能の優れた設備や薬品を備えても、日常の工程管理を原理・原則に沿って継続的に正しく行わないと、それぞれの性能を最大限発揮させる事が出来ません。

 弊社では塗装の設備や薬品だけでも毎日約400項目を点検しておりますが、どれか一つの項目が規格外になれば即、性能不足に繋がる訳では無いので、異常の拡大解釈をしがちになります。そこが怖い所で、やはり原理・原則を知らずに性能に関わる異常まで正常としてしまうと、数か月後に判明する性能試験結果まで異常に気が付かないと言う最悪の事態を招く事になります。

比較的軽視されがちではありますが、そう言った事が特殊工程にも分類される塗装の難しさでもあります。

 工程管理で4Mと言えば人・設備・材料・方法ですが、塗装での工程管理においては設備や材料を管理する「人」が最も重要であり難しいと言えます。

 

 

5年ぶりの慰労会開催となりました。コロナ禍には今まで開催していた行事をほぼ全て中止としており、久しぶりの社員同士の集まりとなりました。個人的には夜の街も随分とご無沙汰しており、少しドキドキ気分での開催場所への移動時間でした。

今回は伝馬町の魚魯魚魯さんでの開催です。我々が到着時にはほぼ全員が揃っており、あとは飲み物のオーダーをするばかり状態でした。今回の参加は全員で11名と非常に少なく寂しさがありましたが、1年半前に入社した21歳の期待の新人T君が参加してくれた事は非常にうれしく、又、有難さを感じました。というのも、ここ最近はZ世代の若者の定着率や価値観等に難しさを感じている中での参加であったからです。T君は非常に仕事に対して前向きで、安心して仕事を任せられる能力を持っています。彼には今後の中で知識と経験を高め、更に上を目指して頑張ってほしいものです。

さて、慰労会ですが魚料理がメインの食事と飲み放題の飲み物でテーブルが一杯となり、仕事の話やプライベートの話で盛り上がりあっという間の2時間でした。ただ、コース料理のボリュームが少なく、若いT君には少し気の毒に感じ、2次会で腹ごしらえをしてもらう結果となりました。昨今のタクシー不足で帰宅に困らない様に事前に注意喚起をしていたせいか、皆が早めの解散となったようです。参加者全員が笑顔で楽しんでいる姿を見て、開催できた事の喜びと次回のイベント開催の構想を考えてしまう次第です。

最後に、会社で購入した安物のデジカメで撮った慰労会での写真の写りが非常に悪いのが残念極まりないです。

先月の事になってしまいますが、スズキ系Tier1メーカー様の品質連絡会へ参加させて頂いた際に、2023年度優秀品質賞の内の1社として選出され、感謝状及び商品券贈呈がありました。

商品券はパート社員、派遣社員を含む対象部署員へ分けさせて頂きましたが、皆が喜びの笑みを見せておりました。品質最優先を掲げている弊社としても、結果を出したからこそ頂ける賞を光栄に思います。

しかし、先日はその対象部署の2Sが出来ておらずに注意をしました。この様な事があると、今回は理由を伴わないまぐれ勝ちだったと認識せざるを得ません。やるべき事を継続実行してこそ継続した結果が伴う事を知らない限り来年の受賞は難しいと思います。

塗装課正社員は塗装ライン作業がメインになるため、体力的な問題等を考慮してここ数年間は男性を積極的に採用してきたのですが、この度は数年ぶりに20代女性のFさんが入社となりました。 

この様な変化があった理由は、同業他社を見学させて頂いた際に当社正社員も顔負けに女性がバリバリと作業をこなしているのを驚きを持って見た事や、昨今の様々な情勢など、変化に対応出来ていない自分の甘さを痛感しての方針転換です。 

塗装ラインは未経験者でも歓迎しておりますが、Fさんは元職でも製造業で部下を抱えていた事もあり、入社初日の作業を見ると未経験ではあるものの製造業慣れしている事が一目で分かる程に無駄の無い手つきでしたので期待をしております。 

入社後1か月面談では本人からは「特に不満や不安は無い」との事でしたので、今後もFさんの様子を見たり話を聞きながら、出来るだけ心身共に急激な負担が掛からない様に徐々に、かつ試用期間内にある程度一人前に成る様に計画的に進めて行ければと思います。

今回をきっかけに塗装ラインでも女性正社員が活躍出来る様に、人・職場・会社が視点や行動を変えていく必要があります。その転換が出来る様になるまでは逆にFさんには御負担をお掛けしてしまうかも知れませんが、コミュニケーションを密に取りながら小さな問題が大きな問題に膨らんでいく前に手を打っていきたいと思います。

まだ満開ではありませんが、当社鶴見工場前の県道沿いに桜が今年も咲いてくれました。

春になる手前の僅かな期間だけとは言え、今年も変わる事無く私たちの目を楽しませてくれています。ありがとう。