静岡県浜松市/カチオン電着塗装・バレル研磨など表面加工はお任せ下さい。

先日2輪メーカーのY社系Tier1メーカー様から聞いたお話ですが、Y社様で弊社を含めた電着塗装メーカー3社が塗装した部品の性能試験を実施した所、弊社塗装品の結果が最も良かったとの事でした。

 塗装は見た目では性能は分からないので外観が良ければOKとされ、割と重視されない場合が多いですが、性能不足でリコールになる事もあるので軽視は禁物です。

10年以上前になりますが、弊社で電着塗装していた製品が恐らくコストダウンを目的で近隣国へ移管となった後に塗装の性能不足でリコールとなった事も実際にあります。リコール対応として弊社でかなりの数を塗装しましたので、それ以外の処置も考えれば相当の損害が発生した事は想像に難くありません。

 性能の違いは設備性能、薬品性能、工程管理の違いによるものだと思います。

ただいくら性能の優れた設備や薬品を備えても、日常の工程管理を原理・原則に沿って継続的に正しく行わないと、それぞれの性能を最大限発揮させる事が出来ません。

 弊社では塗装の設備や薬品だけでも毎日約400項目を点検しておりますが、どれか一つの項目が規格外になれば即、性能不足に繋がる訳では無いので、異常の拡大解釈をしがちになります。そこが怖い所で、やはり原理・原則を知らずに性能に関わる異常まで正常としてしまうと、数か月後に判明する性能試験結果まで異常に気が付かないと言う最悪の事態を招く事になります。

比較的軽視されがちではありますが、そう言った事が特殊工程にも分類される塗装の難しさでもあります。

 工程管理で4Mと言えば人・設備・材料・方法ですが、塗装での工程管理においては設備や材料を管理する「人」が最も重要であり難しいと言えます。