静岡県浜松市/カチオン電着塗装・バレル研磨など表面加工はお任せ下さい。

2023/09/02 ウェイクボード

コロナ5類への移行に伴い、中止としていたウェイクボードを3年ぶりに行う事となりました。メンバーの都合がなかなか合わず僅か3名の参加でしたが、月明かりと朝焼けが同時に見られる清々しい朝530に奥浜名湖を目指して出航しました。 

開催は3年ぶりではありますが、私個人は恐らく7~8年振りの参加であり、その間には天命を知る50歳を超えてしまったため、体力的な不安を抱えておりました。結果として「波に乗る」と言うよりも「海上引き回しの刑に処す」と言った方が近かったかも知れませんが、心地よい約3時間を過ごす事が出来ました。今年中に再度行けるのならば、次は78歳若かった頃より上手に出来る様な気がします。

スポーツも仕事も共通点として、上達を図るのであれば年齢や環境等の出来ない理由を並べずに、繰り返しチャレンジする事が必須だと思います。 

身近でマリンスポーツが可能な環境、会社で船舶を所有して自由に使用できる条件もさることながら、金銭面(相場では15分で5000円程度、ガソリンもかつてない高騰)での負担が無い事、ボートで風を切って走る爽快感、気軽に何度も出来ない非日常のスポーツ体験等を考えると非常に贅沢な遊びをさせて貰えて会社には感謝します。 

中止としていた3年間で入社された若者も複数名いるので、次回以降は老若男女問わず参加して貰えれば会社外で共通の楽しみが出来、更に会社内でのコミュニケーションが取り易い環境に繋がるかも知れません。

※滑走中の右写真はイメージであり、当社社員ではございません。

業務課でMさんが役職者に任命されました。これで女性役職者は現在2人、通算3人目となります。世界と比較して日本では色々な業界にて女性リーダーが少ないと言われております。そういう意味でも女性役職者が誕生した事に嬉しさを感じます。

私には部下からの提出書類に対するMさんの捺印やコメントが今はまだ非常に新鮮な景色に映ります。これからはコメント一つを書くにも部下の成長のために、褒めたり、叱咤激励したりと頭を悩ますと思いますが、新鮮さが無くなり当たり前の景色となっている頃には色々な経験を積んでもっと力を付けている筈です。 

 

業務課は当社全ての製造現場を司る職場でもあり、得意先も多く、多岐に渡る業務であるので大変ではありますが、目標を持って頑張って頂きたいと思います。

夏休み前の最終日に、コロナにより中止していた上記の会を約38か月ぶりに開催致しました。初めて発表する方もいましたが、先輩達の発表を参考に頑張ってくれたと思います。

発表会は質疑応答が活発に行われ、他部署の発表内容を自分達にも展開出来そうだとの意見もあり、開催目的の内の一つを果たす事も出来そうです。ただ、正社員には必須としている改善の提出が出来ない方がいるのは残念でなりません。

納会では対象者へ特別賞与が手渡されました。今回の特別賞与はそれぞれ違う観点から見た4つの賞を設けましたが、4つの共通点は自発的・継続的に会社に貢献して頂いた点と、今後の期待になります。4つに分けた事で半数以上の方が受賞されたのですが、人それぞれ色々な形で会社に貢献が出来る事に気が付いて貰えれば嬉しいです。次回以降も新しい賞を見つけたいと思います。

受賞金額は受賞内容と受賞数により変わりますが、宝くじでちょっとした金額が当選した位の額になったと思います。聞くところによると、パソコン購入旅行、食事等々、連休前の思わぬお小遣いで夏休みを楽しんだ方もいれば、物価高騰で厳しくなる生活費への足しとされた方もいる様です。

 特別賞与は前提として会社の業績次第の所もありますが、不確実な宝くじの当選と違い、気持ちと行動次第で受賞が可能なので、次回まで引き続き貢献や協力をして頂き、更に受賞者が増えて頂ければと思います。会社としてはこれからも貢献度に応じて従業員への還元を継続的にしたいと常々考えております。貢献と還元が良いサイクルで回していける事が会社として理想的では無いでしょうか。

 そして納会の最後には連休中のおやつとして、毎回恒例のお菓子の詰め合わせを参加者全員に渡して、夏休みへ突入となりました。。これらは今は亡き会長のアイデアから始まった事で、たかがお菓子の詰合せではありますが、会長の女性目線から社員を労わる気持ちを表現したちょっとした心配りです。この様な慣習は女性ならではの発想ではありますが、良い慣習は可能な限り継続していきたいと考えております。

リーマンショック、東日本大震災、半導体不足等、社員からは「今回は賞与無しを覚悟していた」と言われる様な会社の業績を大きく悪化させる出来事や災害が過去に何度もありました。

 コロナ禍では誰もが知る大手航空会社ですら賞与が出ない様な状況でも、金額は満足してもらえないかも知れませんが、当社は何とか年2回の賞与は支給し続けてきました。そして今年の夏もこれまで同様に賞与を出す事が出来ました。

当社では賞与明細を正社員各人へ渡す時には経営者と面談をしております。基本的には経営者側から何かを伝えるよりも、先ずは各人の話を聞く事に重点をおいています。普段の各職場での立ち話とは違った、職場や人に対する不安や愚痴、社員自身やご家族の体調不安等の込み入った話、普段から直属の上司に言おうと思っていても言い出すタイミングを逸していた様な話等々があります。そして、各人から聞いた内容で必要があれば各職場の役職者にも展開して職場改善に繋げます。 

日常業務でも感じる事ですが、「何か異常や問題があれば本人から打上げがあるだろう」と受動的では無く、能動的にホウレンソウの場を設けなければ従業員たちの本音やタイムリーな情報を得られずに、コミュニケーション不足による弊害が出る場合があります。 

この様な小さな事でも、過去に既述した「従業員が働き易い職場環境づくり」のための「職場環境・人間関係への配慮」になればと思います。また、正社員だけでなく、以前の様にパート社員さんとの面談も復活させる事が今後の課題です。

毎年この時期に悩まされるのは豪雨と猛暑です。特に豪雨は昨年、今年とこの地域でも線状降水帯による河川氾濫等で甚大な被害が発生しております。幸いな事に弊社では豪雨による被害は発生しておりませんが、工場が稼働中に豪雨が発生したりすると、業務に多大なる支障が生じますし、品質にも影響が発生します。 

特に当社の様な表面処理業ではお客様の支給状況によっては加工前製品や完成品箱等が山積みになる事も珍しくありません。又、社内の在庫や荷量をコントロールする事も非常に困難な環境におかれています。 

この様な環境下で豪雨によるトラブルを最小限にする為に、メインの塗装工場の軒下に大型シートカーテンの設置を致しました。投資額としては非常に大きく、工事業者の話ではここまでの大型工事の実績は非常に少なく、骨組みもこの近隣ではできる業者はなく、県外の業者への委託となったようです。このカーテンを使用する機会はそれ程多くはないかと推測しますが、いつ豪雨が発生しても最小限の被害に食い止める環境整備が今回の投資の目的です。

 又、猛暑に対しても、既に春頃よりスポットクーラー、冷風機の増設を順次してきました。今年は作業時間としてはそれ程長くはないけれども定期的に作業しなければならない、どちらかと言うと裏方的な作業場所への設置をメインとして今迄に対策ができていない場所へも投資を致しました。これでかなりの職場に猛暑対策での環境整備が整ったのではないか思われます。ただ、これらにより電気容量不足が発生し、これらの増設工事も急遽追加で行いました。

 この工場を竣工した際には、それ迄の旧工場と比較してスペース的には十分すぎる広さを喜んでいましたが、当初の竣工計画にて敢えて削除したシートカーテン計画をこの時期に設置しなければならないのは、それだけスペースに余裕がない程の受注を頂いているという事の裏返しであり、大型出費は痛い反面、非常に喜ばしい事ではないかと思われます。

製造業における従業員の平均年齢は38才と聞いた事がありますが、弊社従業員の平均年齢は45(20236月時点)と少し高目となっております。

高い理由は若年層が少ないからと言うよりも、65才の再雇用以降も就労頂いている方も含め、70~80才代の方も複数名いるからです。なので、高齢者の割合は製造業全体の平均以上となっております。逆に若年層の割合も製造業における平均割合(25)を上回っており、若い方も多い事が分かります。 

平均年齢は高いですが、各年齢層のバランスに偏りが無く平均化しているため問題視しておりません。高齢者の割合が平均以上なのも悪い事では無く、知識や経験を持った勤勉な年齢層がいつまでもこの会社で働いていたいと思って貰えているのでは無いかと良い方向に解釈をしております。 

厚生労働省では「人生100年時代に、高齢者から若者まで全ての国民に活躍の場があり、全ての人が元気に活躍し続けられる社会、安心して暮らすことのできる社会をつくることが重要な課題となっています」と言っている様に、弊社もその一端を担う事が企業としての責務とも思っております。 

また、更に若年層から入社したいと思われる様な魅力ある会社になり、欲を言えば各部署の年齢層も平均化する事が出来れば理想的な状態ですが、そうなるにはまだまだ時間が必要になりそうです。 

先日掲載した「21才以下の従業員」が活躍してくれています。今度は本人達のインタビューと上司の評価を掲載したいと思います。

   前職業務内容  ②退社理由  ➂入社後の状況  ④上司の評価

 正社員 Mさん21才:勤続 約210か月

  学生だったので働いた経験はありません。ただ、学生時代には授業の内容が自分には合っていないとか、周りと馴染めないと感じる事がありました。

頻繁に動くので体力的にキツイと感じる事があります。 でも、分からない事は丁寧に教えてくれたり人柄が良い人が多いので助かります。仕事が終わってからもプライベートな相談にのってくれる先輩も何人かいます。

④塗装ライン作業は刻一刻と状況が変わる中で、どうすれば円滑に出来るかの瞬時の判断力が優れています。非常に几帳面な性格で決め事を守るのは勿論の事、ミスは殆ど無く、当社の掲げる品質優先を理解・実行してくれています。穏やかな性格でもあるので新人教育係としても的確な人材です。

 

正社員 Wさん20才:勤続 約12か月

 小売業でレジ打ちのバイトをしていました。

 正社員になりたかった事と上司のパワハラが原因です。

 パワハラも無く働き易い環境です。土日の週休2日の事が多いので、気持ちを切り替えて月曜日から頑張る事が出来るのが嬉しいです。

  終礼の問題点打上げや改善対応に対しても自ら発言や対応をするなど積極性が目立ちます。また、入社以来、体調が悪いと聞いたことが無い程に体調管理がしっかりとされています。出勤時間を1時間早く出来ないか訊ねても二つ返事で了解してくれる、残業も最後までやってくれる等、非常に協力的な態度が好感の持てる若手です。

  

正社員 Tさん20才:勤続 約8か月

 食品関連の工場で調理・盛り付け・運搬などをしていました。

 勤務時間がバラバラで、眠れなくなったり薬を服用したり体調を崩したので退社しました。

分からない事を聞けば先輩達が優しく教えてくれるので、人間関係は問題ありません。体力的には疲れる事もあり、良く眠れます()。勤務時間が決まっているので予定が立てやすいですね。

  最近では少し難しい新しい業務を覚えて貰う事になり、この業務の標準書を初めに渡したところ、自発的に予習を行ってきてくれました。その結果、マンツーマンで約3週間教えていますが、覚えが非常に良く、質問は的確にしてくれるので教える側も嬉しくなります。今後も大きな期待や可能性を感じる事が出来る若者です。

 

パート社員 Oさん21才:勤続 約1ヵ月

   カーメーカーで組付けライン作業をしていました。

 作業内容が体力的にキツかったからです。繁忙期の土曜出勤も辛いと思っていました。

   体力的にも内容的にも作業しやすい仕事です。土曜日は休みの契約にしているので助かります。ただ、同世代の同性がいないので少し寂しいです。

   入社してまだ1か月足らずではありますが、新人がしがちな大きなミスが無く、誰に聞いても物覚えが良いと評判で、これからも色々な事を覚えて貰いたいと思わせてくれます。どんな世代の人とも屈託なくコミュニケーションがとれる人柄も素敵な新人さんです。

 

 

 

塗装課では現在21歳以下の若者が3名就労しています(今月途中にも1名入社されたので実際には4名となりました)。

ただ縁がなかっただけなのか、若者は直ぐに退職してしまうと勝手な思い込みをして敬遠していたせいか、近年の当社では珍しく、極めて若い年齢層が複数名揃った事で職場を見る事も将来も楽しみになっています。

入社時期や個性や経歴は皆バラバラですが、試用期間中の定期面談では3名共に「不安、不満、愚痴は無い」「入社前(面接・職場見学時)と入社後の印象に大きな開きは無く、思っていた通り」と口を揃え、最初に入社したM君は「年上ばかりで緊張して入社したが、皆が優しく接してくれたことが予想外だった」と良い方向で予想が外れた者もいれば、最後に入社したT君は「体力的には大変だけどやりがいがある。やっていて楽しい」と、普段の表情からはうかがい知れなかった嬉しいコメントもありました。やはりコミュニケーションを取ってこそ知り得る情報はあるものです。親子以上も年が離れている私は今後も適度な距離感を保ちながら若者と接していこうと思います。

一般的には新卒者の30~40%は3年以内に辞めてしまうと言われます。若者が直ぐに退職してしまうのは事実として多いのかも知れませんが、本人だけの原因ではない筈です。少し気になったので当社の現従業員で調べた所、新卒ばかりではないものの、10代で入社して15年以上在籍する方が6名おりました。多いのか少ないのか判断が難しいのですが、入社したての若い頃から居心地が悪くないと感じてくれているのだと思います。

時代の流れや他人を変える事は難しいので自分たちが変わるしかありません。当社も色々な失敗と反省を繰り返しながら働き易い環境を整えているので、若者でも長く勤めて貰える事実が更に増え、「若者は直ぐに退職する」と言うのは当社にとっては思い込みであったとなる日が来る様にしたいと思います。

M君、W君、T君、今月入社のOさん、愚痴や不安や分からない事があったら遠慮なく伝えて下さい。こちらからも時々声を掛けてみます。共に頑張って成長していきましょう!

 

 

施行から暫く経過してしまいましたが、月例朝礼ではパワハラ防止法をテーマとしました。

大筋としては「パワハラと指導の違い」「問題発生時に対応しない企業への世間の評価」「対象者への処分」等の話をしました。我々の様な中小企業といえども防止措置が義務化されたので、報連相を待っているだけの受け身の体制では無く、QDCS同様に攻めの姿勢が必要です。

被害者の心を蝕み、時には命すら奪ってしまうパワハラは、社内から根絶しなければいけません。私の様な役職者も含めて、社内の誰であろうと対象者には懲戒処分を科す強い決意も従業員の前で示しました。

しかし、「怒ると叱る」が違う様に「優しさと甘やかし」も間違えない様にしないと、間違った方向に従業員が育ってしまい、軟弱な組織になってしまう恐れもあるので冷静な判断が必要です。

以前も既述した様に、当社では「従業員が働き易い職場環境づくり」の柱の一つとして「人間関係への配慮」も行っています。その甲斐もあり、先輩社員の新人への対応が良く、入社後の定期面談でも新人からは「働き易い」と言われる事も多くなり、結果として若者の定着率が上がった部署もあります。先輩たちの対応を見ても甘やかしではなく優しさや気遣いであるので、全社的に展開をしたいと思っております。

主要客先の内、5社からは納入品質実績が毎月送られてきます。2021年度の結果も出揃いましたが、今年も5社全てで不良0を一年間達成出来ました。過去数年間も0であり、手前味噌ではありますが、不良0の継続は従業員が一丸となった立派な成績であり、ただのまぐれ勝ちでは無いと思います。

また、先日はUF装置メーカーの点検が1.5年ぶりにありましたが「理想的な結果で言う事が無い状態」と最高級の評価を頂けました。塗料や設備の管理状態が良い証拠だとの事です。

当社としては変化点管理は慎重に行っているものの、日常管理に関しては特別な事を行っているつもりはありません。しかし、原理・原則に則っての管理方法が良い結果に繋がっている様です。それにより製品への品質影響が良いだけでなく、フィルターの交換頻度や薬品洗浄も他社と比べて格段に少ない様なので、経費削減にもつながっております。

HP上には当社の7つの強みを挙げておりますが、今回の結果はその中の「品質」「設備管理システム」に当たります。主観的事実に基づいて自称「○○が強みの企業」では無く、客観的事実に基づいて自他共に認める「○○が強みの企業」とならなければ、HP上で大風呂敷を広げただけになってしまいます。

また、8つ目、9つ目の強みを挙げられる様に更なる精進も必要です。

2月に塗装課の外観検査員として2名のパートの方が入社されました。1ヵ月経過時点での面談に引き続き2か月経過時点でも面談をして、マイナス面、プラス面、色々な意見を頂きました。

  • 客先や部品の種類が多いので覚える事も多い。
  • 経験を重ねれば分かってくると思うが、製品毎の外観判断基準が難しい。。
  • 持ち上げられない事は無いが、製品によっては重いと感じる物がある。
  • 少しづつ出来る事が増えて、楽しくやりがいがある。
  • 先輩たちが優しく丁寧に教えてくれる。
  • 様々なハラスメントがないので安心。
  • 多品種小ロット品の検査が多いので、飽きが無く、時間の経過が早く感じる。
  • 言われた通りだけの作業では無く、作業の順番を自分で判断させて貰える事もあるので面白味がある。
  • 人間関係では適度な距離感を保て、煩わしさも無くて楽。
  • 私用による早退や遅刻に融通が利き、勤務時間も自分の好きな時間帯を選べるので、子育て中の人にもありがたい。

業務内容・人・考え方等に対して人それぞれ様々な相性があり、同じ事実に対しても人によって捉え方が全く真逆にもなる事もあるので、万人に合う組織を作るのは無理だと思います。しかし、岸田総理の様に「聞く力」を持ち、その情報を生かして「変える力」を持たないと「退職=退職者個人に原因」として済ませがちになるので注意が必要です。

当社は中小企業なので、大手企業の様に数字で表せる項目は良い待遇とは言えないかも知れませんが、厳しさの中にも数字では表し切れない居心地の良さや、やりがいを見出して頂ければと思います。

これからは終身雇用が難しいと大企業でも言っておりますが、当社では皆が定年まで在籍して貰えれば、会社も従業員もお互いにとって良い結果に繋がると信じております。

BCP構築目的の1つとして、昨今、隣県の大手自動車部品メーカーを襲ったサイバー攻撃やエモテットのような攻撃メールからの被害を最小限にする事が挙げられます。上記の自動車部品メーカーへのサイバー攻撃が結果的にカーメーカーを稼働停止に至らせた事を考えると如何に事前対策が必要であるかと再認識させられます。

当然の事ながら、当社の様な中小企業ではIT関係の専門部署や専門担当者がいる訳ではありません。その様な状況下、常に危険に晒された状態で不安を感じながらの業務ではなく、コストを費やしてでも専門業者に依頼し、十分に対策された環境の中で安心した業務を行う事を選択しております。

幸いな事に当社では以前よりNTT様との良好な関係を構築しており、サイバーセキュリティ対策も全て「NTTセキュリティおまかせプラン」にてゲートウエイセキュリティを採用し万全の対策を取って参りました。

NTT様からも、事業規模としては当社のセキュリティ精度は非常に高い環境であるとのコメントを以前より頂いておりましたが、上記のサイバー攻撃の情報を受け、より高い精度を構築する為、オプションの機械学習型エンドポイントセキュリティを導入致しました。

人間の身体も自身の弱い部分から悪くなっていくのと同じで、企業も弱い部分から綻びが生じるものです。

よって、企業もより筋肉質で強靭な身体を常に鍛えあげる必要があるかと思います。

サイバー攻撃とその対策はイタチごっこではありますが、NTT様の様な日本を代表する企業の最高のセキュリティシステムを採用する事の安心感は何ものにも代え難いです。

当社では女性が働き易い職場づくりを目指し、「勤務時間の柔軟化」「職場環境・人間関係への配慮」「休暇の取得し易さ」等を進めております。

その様な中で育児休業中のTさんがお子様連れで来社されました。前回来社時にはまだ目も開いておらず、真っ赤な顔をした、正に「赤ちゃん」でしたが、順調に育っていてとても嬉しく思います。歓談中もよく笑ってくれたので、こちらも幸せな気分にさせられます。

Tさんは約4年半前に入社されましたが、その時にも既に小さなお子様がいらっしゃった事もあり、面接時には「子供の都合で休む事に理解をして貰えるか?」と質問されました。会社としては可能な限り御希望通りに対応してきたつもりですが、安心して出産・子育てをし易い環境と感じて頂けているのならば、冒頭の「女性が働き易い職場づくり」が少しでも出来ているのでは無いかと思います。

以前定年退職されたMさんが来社されました。Mさんは再雇用制度を利用せず、現在はご実家で農業をされております。

久しぶりに会う各従業員とも雑談が弾んだ様で、2時間近く滞在されました。

我々とは全く違う分野で大変な事が多いと思いますが、今後の益々のご活躍を祈念しております。ファーマーズマーケットに行った際はMさんの作った野菜を買わせて貰います。

退職された方が気兼ねなく来て頂ける様な関係性でいられた事も嬉しく思います。「農機具が壊れたら修理の依頼に来ようかな」とおっしゃっていましたが、遠慮なくいつでも来て下さい。お待ちしております。

当社HPの中に「7つの強み」が記載されております。その強みの1つとして「危機管理」を挙げています。

日頃から危機管理に関しては自身のセンサーの感度を高く設定している事が会社を守り、
それが事業継続を可能にするものであると考えております。

センサーの感度を高く設定し、維持する事は非常に精神的な負担ともなりますし、又、コスト発生が避けられず、経営に影響を与え兼ねません。

先日、毎朝の数百項目ある日常管理点検の中で塗装ラインのある部品の異常摩耗を発見しました。
この異常摩耗が起因する2次不具合を想定し、直ちに当社内にて暫定対策を実施しました。

これにより、暫くは大きな問題が発生する状況ではなくなりましたが、
いずれは実施しなければならない恒久対策としての部品交換をGW中に設備メーカーにて実施して頂きました。

この異常摩耗を発見できなければ大きなトラブルに繋がった訳ですが、この件をきっかけに
水平展開として、重大なライントラブルに繋がり兼ねない部品の洗い出し及び発注を再度行いました。

勿論、現時点である程度の予備部品はストックしていますが、より危機管理のセンサーの感度を高くした事により予備部品の範囲を広げた訳です。

これによりかなりの巨額な投資となってしまいましたが、「危機管理」の1つである「設備トラブル対策」を
より強固なものにしたのではないでしょうか。

又、設備トラブルも当社社員にて対応可能な範囲が年々広がっている事も非常に心強く感じます。
欲を言えば、全社員の危機管理能力がレベルアップしセンサーの感度が高くなれば一番良い事だと思いますが、これにはもう少し時間が必要となりそうです。

2021/06/16(水)

3/19に弊社客先であるA社様と、その親会社であるT社系1部上場Tier1メーカーであるB社様が来社されました。

来社の目的は、B社様の海外子会社の電着塗装品で品質不良が多発して困っているので、品質不良がない弊社の工程確認及び意見を聞かせて欲しいとの事でした。

お客様の情報を元に不良の原因を原理・原則で判断すると、

①   大きな要因として、人の管理方法の違い

②   小さな要因として、加工条件の違い の2点を挙げさせて頂きました。

発生先が海外と言う事もあり、3現主義に基づいた確認が出来ない少ない情報の中での判断となりましたが、お役に立ったのであれば幸いです。

また、3/29には客先C社様が来社されました。

来社の目的は、C社様仕入先の納入異常(製品機能上とは関係の無い、異品や数量違い等の異常)が非常に多く困っているため、納入異常がない弊社納入体制を確認したり、ヒアリングさせて欲しいとの事でした。

弊社納入体制を説明させて頂いた結果、異常が発生しない理由を十分にご理解・ご納得頂けた様でした。

ただ、基本的な考え方はどこも同じであるものの、お客様毎に細かい要求が違うため、弊社内のルールも客先毎に微妙に違いがあります。それと同様に、C社様の各仕入先毎の事情があると思うので、そのまま転用出来るかは分かりかねますが、C社グループの一員として、グループ全体の異常が減る事で有益になれば良いと思います。

お客様からの相談を受けるのは、頼られている様でありがたいお話です。弊社も社外秘のノウハウもあるため全ての情報を開示する事は出来ませんが、色々な方たちから更に相談をされる企業でありたいと思います。

先日、首都圏では緊急事態宣言が発令されました。
浜松でも未だ感染者が毎日の様に報告されており、収束には程遠い状態です。
当社でも一番の3密となっている場所は業務課のある事務所となっております。
約60畳の事務所に5名とそれ程人数は多くありませんが、コロナが発生すると全員が濃厚接触者と
なってしまう可能性があります。そうなると弊社としての中枢機能が機能不全に陥る事となります。
当然のことながら、全員がマスクを装着し、常に換気、加湿、空気清浄された状態での業務ではありますが、
目に見えない敵がいつ我々に近づいてくるのかはわかりません。
そこで昨年末に金融機関の紹介にて、コロナにも効果がある事を確認されているカルテック社の
光触媒空気清浄機を2台購入し、事務所内に設置を致しました。
少しでもリスク軽減と安心感のある職場にて業務にあたってもらいたいのですが、
やはり重要な事は業務外での家族を含めた「うつらない」「うつさない」為の対策が一番だと感じます。

当社のロケーションを確認すると、唯一の懸念点が天竜川水域洪水ハザードマップにて
「天竜川水域48時間総雨量526㎜」を前提として浸水3.0m〜5.0mのところに位置しております。
以前よりこの対策をどうするかを長年悩んできました。「移転は非常に困難である」、
「塗装設備の嵩上げも困難である」、「受電装置のみでも嵩上げできないか?」等々。
一番の現実的な高圧受電装置の嵩上げを数社に見積をとるも、やはり相当な金額となります。

そこで導き出した答えは、受電装置の嵩上げは老朽化による装置自体の更新時に行い、
受電装置内の部品位置の変更により浸水可能な高さを可能な限り高くするという案。
この案により現行よりも約300㎜程高く余裕がとれます。
今回のBCP対策はこの部品位置変更工事となります。

当社の受電装置が消防認定品という事もあり、消防署への申請もしっかりと行いました。
この投資は受電装置の嵩上げと比較したら50分〜100分の1程度となり、
最小の投資で最大の効果とまではいかないものの、それなりの効果があると思われます。
国土強靭化計画による河川改修だけに頼っているだけではなく、自分の進むべき道は自分で切り開く事が必要です。

同日、排水ピットの配管経路の改造工事も行いました。
排水ピット内にはポンプが2台設置されているのですが、その内の1台が先日故障致しました。
オールステンレスタイプの特注仕様であった為に修理納期及び修理費用にびっくりする程の時間と費用が発生しました。
残る1台も既に13年近く動き続けている為、いつ故障になってもおかしくない状態です。

しかし、又、同程度の修理納期と修理費用が再度発生するのも困りもので、リーダーのT君のアイデアにて、
ポンプの使用環境を再度見直した結果、ポンプの仕様ランクを落としても使用上の問題発生する
可能性は低いものと判断し、次回のポンプ故障時には数分の1の価格の新規ポンプを採用する事を決定しました。
それにより配管経路の改造工事が必要となります。現時点ではこの改造工事は必要ありませんが、
いつ何時発生してもおかしくないポンプの故障を前提として事前に着手致しました。
このポンプで問題が発生しなければ非常に大きなコストダウンとなり、
又、他のピットでの水平展開も可能となります。
コストダウンはあらゆるところで可能となるよい事例です。

コロナウイルス感染拡大により夏の慰安旅行、発表会に引き続き、今回も忘年会、発表会、納会を中止と致しました。

今年一年の会社の行事が全て取りやめとなり、残念ではありますが、一番感じなければいけないのは、
今現在健康でいられる事、そして業種によってはコロナにより大打撃を受けているところがあるにも関わらず、
我々は既にコロナ前の水準に完全に戻っていて、元気に働かせて頂ける事だと思います。

その様な状況下、年末年始休暇も控え、当社からは一人も感染者を出さない為にも「年末年始休暇中の依頼」として
「うつらない、うつさない」を目的とした行動を書面にて依頼を致しました。

早くコロナが収束する事と来年が良い年である事を願うばかりです。

2019年4月に設備改造による大型投資は不良率の低減を本来の目的として行いました。電着塗装における不良は気温や湿度といった自然現象が要因となる事が時にはあります。

今年は大型寒気により外気温が低くなるのが例年と比較して非常に早く感じられます。
これにより、通常この時期には発生しない不良が当社のメイン商品に多発する様になりました。

生産現場では色々と対策等を講じていましたが、一向に効果は無く、苦慮しているところ、
改めて設備改造した部分の調整を行ってみると、1〜3%発生していた同現象の工程内不良が
嘘の様になくなり不良率0が続いております。

この不良削減による効果は非常に大きいものの、費用対効果としての償却には非常に時間が掛かります。
しかしながら、あるべき姿が自工程完結であるならばその姿に一歩近づいたのではないかと思われます。

今回の改善では改めて5現主義の重要性を再認識させてもらう良い機会でした。